主よ。あなただけが。

詩篇 4篇 

1節 私が呼ぶとき、答えてください。
   私の義なる神。
   あなたは、私の苦しみのときに
   ゆとりを与えてくださいました。
   私をあわれみ私の祈りを聞いてください。
2節 人の子たちよ。いつまでわたしの栄光をはずかしめ、
   むなしいものを愛し、
   まやかしものを慕い求めるのか。
3節 知れ。主は、
   ご自分の聖徒を特別に扱われるのだ。
   私が呼ぶとき、主は聞いてくださる。
4節 恐れおののけ。そして罪を犯すな。
   床の上で自分の心に語り、静まれ。
5節 義のいけにえをささげ、主に拠り頼め。
6節 多くの者は言っています。
   「だれかわれわれに良い目を見せてくれないものか。」
   主よ。どうか、あなたの御顔の光を、
   私たちの上に照らしてください。
7節 あなたは私の心に喜びを下さいました。
   それは穀物と新しいぶどう酒が
   豊かにあるときにもまさっています。
8節 平安のうちに私は身を横たえ、
   すぐ、眠りにつきます。
   主よ。あなただけが、
   私を安らかに住まわせてくださいます。
 
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自分の身体を美しくする事は、健康的で良い事です。
ですが、健康な身体、美しい身体以上に、大切なものは、その人の心の中にある美しさにあるのではないかと思います。
そして、その人の心を映し出す生き方や、心の中の状態が、身体にも少なからず影響を与えていくのではないでしょうか。(箴言17:22)
 
箴言 17章 22節
 陽気な心は健康を良くし、陰気な心は骨を枯らす。
 
この詩篇4篇の作者は、”私の心に喜びがある”と証ししています。(7節)
そして、この喜びは、神様が下さった特別な喜びであるといっているのです。
新約聖書で”喜び”とは、
①福音の特徴で、福音とは”喜びのしらせ”のことです。(Ⅰテサロニケ5:16)
②聖霊が私達の心の果物としてくださるものの一つです。(ガラテヤ5:22、23)
 
テサロニケ人への手紙 第Ⅰ 5章 16節
 いつも喜んでいなさい。
 
ガラテヤ人への手紙 5章 
22節 しかし、御霊の実は、愛、喜び、平安、寛容、親切、善意、誠実、
23節 柔和、自制です。このようなものを禁ずる律法はありません。
 
聖書はこの世の楽しみや喜びと本質的に違った総合的な神の下さる喜びについて、私達に教えています。(詩編16:9)
私達はこのような全人格的な喜びを、からだと心全体にもっているでしょうか。
 
詩篇 16篇 9節
 それゆえ、私の心は喜び、
 私のたましいは楽しんでいる。
 私の身もまた安らかに住まおう。
 
私達は、毎日の生活で忙しくたち振るまい、疲れたり、また流されたりする時、しばし、その手を止めて、静まる時が必要なのです。
 
一日の中で一番おちつく時に(朝・夜)、自分の心に語り、冷静に自分を見る事が大切です。(4節)
イサクは夕方(創世記24:63)、イエス様は朝早くまたは夕方等、詩編の作者は寝床(4:4)でした。
私達には心をからっぽにして、神との親しい交わり、深い交わりが必要なのです。
神に心を注ぎだして祈りましょう。
冷静に自分自身を見る時に本当に必要なものと不必要なものがみえてきます。(ルカ10:42)
しばし、その忙しい手を止めて共に必要なものと大切なものとそうでないものとを見極めてはいかがでしょう。
また、これは、私達の生活を客観的にみることが出来、心と身体にいたわり、気配りが出来るようになります。
 
創世記 24章 63節
 イサクは夕暮れ近く、野に散歩に出かけた。彼がふと目を上げ、見ると、
 らくだが近づいて来た。
 
ルカの福音書 10章 42節
 しかし、どうしても必要なことはわずかです。
 いや、一つだけです。マリヤはその良いほうを選んだのです。
 彼女からそれを取り上げてはいけません。」
 
“真の喜び”をいつも持つ為には、どうすればよいのでしょうか。
①むなしいものを求める事、まやかしものを慕い求める事をやめる。(2、4節)
②この世の刺激を求める事をやめる。(6節)
これは流行遅れの生活、生き方をしなさいというわけではありません。
そういうものによって、魂の喜びは得られないという事です。
聖書の示す”喜び”とは、この世の何かを求めたり、何かをする事からくるところの喜びではなく、静かな床の上で(4:7~8)
 
1)神からくるところの天の喜び(神ご自身が喜びの源)
  この世の最高最善の条件、状態にも比べものにならないくらいの、
この世の何ものも代わって与える事の出来ないくらいの至上の喜び
(心の平安、身体の安らぎ)
2)この喜びは、この世の何ものによっても妨げられない
  イエス様は試み、患難さえ喜んでいます。(ヨハネ17:13)
 
ヨハネの福音書 17章 13節
 わたしは今みもとにまいります。
 わたしは彼らの中でわたしの喜びが全うされるために、
 世にあってこれらのことを話しているのです。